ESG(環境・社会・ガバナンス)に関する基準は、過去10年間で、特にアジア太平洋地域を中心に世界各地の投資家の間で 注目を集めています。
この10年間で、アジア太平洋のすべての国と地域でESGデータの開示が増加しました。中でも香港の前進が最も目覚ましく、平均ESG開示スコアは2010年の17から20年には40と、アジア太平洋地域のその他の市場をリードしています。
アジア太平洋地域の規制環境はこの10年で劇的に変化を遂げており、今では大半の市場が「コンプライ・オア・エクスプレイン(順守せよ、さもなくば説明せよ)」の原則に基づいたガバナンス関連規約を導入しています。 中国など、ESG開示を義務付けている国もあります。
アジア太平洋地域におけるこうした勢いを受け、世界のESG資産は25年までに53兆ドルを超えるとブルームバーグ・インテリジェンス(BI)では推定していますが、これは140.5兆ドルと予想される運用資産全体の3分の1以上に相当します。